京都怪異譚 その8『花山トンネル ~あの世とこの世を繋ぐ場所』

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東山から山科へ抜ける国道1号線・東山トンネルに沿って、ひっそりと小さなトンネルが通っています。このトンネルの名は「花山トンネル」。「花山」を“はなやま”と読む人が多いようですが、正しくは“かざん”と読みます。この「花山トンネル」は京都でも屈指の心霊スポットとして知られているトンネルなのです。

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昼間でも不気味な花山トンネル

山科から京に入る渋谷街道(しぶたにかいどう)は、昔から“苦集滅道(くずめぢ)”、または “汁谷口(しるたにくち)”と呼ばれて、水はけが悪く、歩くのが大変な峠道でした。その不便さを解消するために造られたのが「花山トンネル」です。

この花山トンネルが開通したのは、記録によると1903(明治36)年。長さ142メートルと短いトンネルですが、今もアーチ部分には当時のままのレンガが残り、「花山洞」と銘打たれた古びたプレートが造られた時代を彷彿させています。

心霊スポットという先入観からかもしれませんが、入り口に立つと肌がざわつくような異様な感覚に襲われます。現在は、歩行者・自転車の専用のトンネルとして使われていますが、昼間でも不気味で、まして、日が暮れた夜にこのトンネルに入るのは、できることなら勘弁願いたいと思うほど、嫌な雰囲気が漂っています。

今も起こり続ける心霊現象

この花山トンネルには数多くの心霊現象が報告されていますが、その中でも多いのは、トンネルの中に現れる武者姿の幽霊。江戸時代にはこの近くの粟田口というところに、罪人の処刑場があったことや、山崎の合戦で敗れた明智光秀が逃亡の末、討たれた場所がこのあたりだとされていることからすると、今も無念の死を遂げた武者の霊がさまよっているのかもしれません。

他にも、トンネル内に男性のうめき声が突然、響き渡るとか、着物姿の女性の幽霊がトンネルの途中に立っているとか、足音だけが追いかけてくるとか、トンネルの天井から血の雨が降ってきたとか、首無しライダーや事故で大破した自分のバイクを見つめる若者の幽霊を見たなど、今も心霊現象は起こり続けているようです。また、以前のTV番組で、ある有名な霊能力者がこのトンネルはあまりにも恐ろしすぎるので、入るのを拒んだという逸話も残っています。

トンネルは「あの世」と「この世」を結ぶもの、または境目とされる場所です。そう言えば、宮崎駿監督の長編アニメーション映画『崖の上のポニョ』や鈴木清順監督の映画『ツィゴイネルワイゼン』の中でも、トンネルを生と死の世界を結ぶ道として表現されていました。花山トンネルはあの世とこの世を繋ぐ場所なのかもしれませんね…。

花山トンネル:京都市山科区上花山旭山町 

(写真・画像等の無断使用は禁じます。)

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