京都怪異譚 その2『深泥池~得体の知れないモノが存在する場所』

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タクシーの運転手が深夜に遭遇した出来事

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深夜の京都の街を流していたタクシーがうつむき加減の陰気な雰囲気の若い女性が道路脇に立って、手を上げているのを見つけました。「こんな夜中に…」と不審に思いながらも、その女性の前に車を止め、ドアを開けると、その女性は滑り込むようにすぅーと乗り込んできて、うつむいたまま、消え入るようなか細い声で「深泥池(みどろがいけ)まで」と行き先を告げたのです。タクシーの運転手はこんな時間に女性がひとりで、へんぴで淋しい深泥が池に行くのは変だなと思ったものの、車を発信させました。

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何度かルームミラーで女性の様子をチラチラと見ると、その女性はやはりうつむいたままで、長い髪で顔が隠れて、顔かたちを確認することはできません。そうこうしているうちに、タクシーは深泥が池に近づいたので、どこで降りるかを聞こうと「お客さん…」と言いながら、ルームミラーで女性を見ると・・・、乗っていた女性の姿が見えない。慌てて車を止めて、後ろのドアを開けると、いたはずの女性は消えてしまっていたのです。そして、女性が座っていた後部座席のシートはびっしょりと濡れていたのでした。因みに、この日、雨は一滴も降っていませんでした。

幽霊を乗せたタクシーの話の発祥は「深泥池」

タクシーが深夜に女性を乗せると、いつの間にかその女性が忽然と消え、座っていたシートがびっしょりと濡れいていたという怪談話は日本全国でよく聞かれますが、その怪談話の発祥は、この深泥池だと言われています。

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「深泥池(みどろがいけ)」は京都市北部の北山の一角にある、周囲約1.5キロ、面積にすると約9ヘクタールほどの小さな池。近隣には住宅地があり、国立京都国際会館や京都府立植物園も近くにあって、日中の交通量は多いところです。

ところで、深い泥の池と書いて深泥池とはそれだけで十分、不気味な感じがしますよね。実際、池の底は植物の遺骸が積み重なって泥炭化しているそうで、そこから深泥池と名付けられたのかも知れません。

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タクシーが乗せた女性の話以外にも、池に面して建っているマンションに出る幽霊や池の上を飛び回る人魂を目撃したというような怪談話が多くある深泥池。池の底の泥の層が何層も重なって、“底なし沼”になっているために、この池で自殺した人や事故死した人の遺骸が沈んだままで、その浮かばれない霊魂が今もさまよっているとか…。また、この深泥池の北に貴船がありますが、平安時代に貴船には鬼が棲んでいると言われていて、その鬼が京の都へ行くために出入りしていた場所が深泥池だったという言い伝えも残っています。

こういった話にはいろいろと尾ひれがつくものですが、火のない所に煙は立たないと言うように、深泥池は何か得体の知れないモノが存在している場所であることは確かなように思います。

深泥池:京都市北区上賀茂深泥池町

(写真・画像等の無断使用は禁じます。)

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