六道まいり~ご先祖の霊が帰ってくる

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京都の夏は、夏休みもあって、遊びや観光に来る人で賑わう季節ですが、鎮魂の季節でもあります。京都の夏の風物詩「五山の送り火」はお盆に帰ってきた死者の魂を送る行事ですが、その前に、死者の魂をお迎えする行事が京都にはあります。その行事とは「六道まいり(ろくどうまいり)」。今回は盂蘭盆会の行事「六道まいり」の話をしましょう。

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亡くなった人の魂が戻ってくる

「六道まいり」とは先祖の霊をお迎えする風習です。京都では先祖の霊のことを親しみを込めて、“お精霊(おしょらい)さん”と呼ぶことから、「六道まいり」のことを「お精霊迎え」とも言います。

「六道まいり」は2箇所のお寺で行われます。そのひとつは東山区にある「六道珍皇寺」で、もう一つは上京区にある「千本ゑんま堂(引接寺)」です。昔から、京都で東側に住む人は六道珍皇寺、北側に住む人は千本ゑんま堂に行く習わしになっているようです。

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平安時代より前は、庶民は亡骸を山の中や鴨川などの河川に捨てていたようですが、平安時代になると、東山山麓の鳥辺野(とりべの)、船岡山山麓の蓮台野(れんだいの)、奥嵯峨の化野(あだしの)の3箇所が葬送の地として定められました。そして、鳥辺野に近い六道珍皇寺と蓮台野に近い千本ゑんま堂は、あの世とこの世のとの境界とされ、先祖の霊を迎える場所となったようです。

この頃は、火葬にされたのは貴族だけで、庶民は鳥葬や風葬が普通で、魂は天に昇るとされていました。そういったことから、葬送の地の付近は亡くなった人の魂が戻ってくる場所として、信じられていたのでしょうね。

六道まいりの作法

六道珍皇寺では、まず、参道で霊が宿るとされる霊木、高野槙(こうやまき)を求めます。そして、本堂で水塔婆に戒名を書いて納めた後、迎え鐘をついて、高野槙に先祖の精霊を迎えます。

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千本ゑんま堂では、水塔婆に戒名を書き、線香の煙で水塔婆を清め、本尊でお参りします。その後、本堂の裏にある池で水塔婆を流し、迎え鐘をついて、先祖の精霊を迎えます。因みに、千本ゑんま堂では「六道まいり」とは言わず、「お精霊迎え」と呼ばれています。

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六道珍皇寺も千本ゑんま堂も、日頃は訪れる人も少なく、静かなお寺ですが、六道まいりの頃は、お参りをする人で賑わい、迎え鐘をつく順番を待つ人で長い列ができます。

京都のお盆

迎えられた先祖の霊は、8月16日に行われる「五山の送り火」によって、また冥土に送られます。これで、京都のお盆が終わります。

六道珍皇寺では毎年、8月7日から10日まで「六道まいり」が行われ、千本ゑんま堂では毎年、8月7日から15日まで「お精霊迎え」が行われます。迎え鐘の音を頼りに、ご先祖様がこの世に帰ってくる日が今年もやって来ます。

六道珍皇寺:京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町595 TEL : 075-561-4129 

千本ゑんま堂(引接寺):京都市上京区千本通廬山寺上ル閻魔前町34 TEL : 075-462-3332 

(写真・画像等の無断使用は禁じます。)

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