京都・左京区の永観堂付近から北へ銀閣寺あたりまで続く小径、「哲学の道」。
桜並木が続く「哲学の道」は、春は白や薄桃色の桜の花が咲き誇り、秋は桜の葉が赤く染まり、四季を通じて、多くの人の目を楽しませてくれます。
歩く街・京都
日本を代表する哲学者・西田幾多郎がこの道を愛し、散策しながら思索にふけったことから、人はこの道のことを「思索の小径」と呼び、時代を経て、いつしか「哲学の道」と呼ばれるようになったと言われています。
道の中ほどに西田が詠んだ歌の碑があります。
『人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道は 吾は行くなり』
西田幾多郎は人生観に思いを寄せながら、歩くことで京都を感じていたのかもしれませんね。
京都の街は山々に囲まれ、街の中には美しい鴨川が流れ、花や生き物が四季折々の姿を見せます。1200年余の歴史と文化を育んだ街には社寺や町屋が並び、雅やかで洗練された街並みを歩けば、どこか懐かしさを感じさせてくれます。
京都のもうひとつの顔
しかし、そんな雅な京都にも別の顔があります。京都には平安京の頃から妖怪や怨霊といった魔物がいて、その魔物から都を守るために陰陽師たちが神社や社、祠を作り、その魔物を鎮めたと伝えられています。
伝説と言えばそれまでですが、もしかすると今もなお、鎮められたはずの魔物たちが夜な夜な京都の街を闊歩しているかも知れないのです。
京都の別の顔とは…、そうです、それは“魔界都市”という顔。
このサイトでは文化が香る、アカデミックな魅力ある京都の姿とその京都にまつわる怖い話や不思議な話をいろいろと綴っていきたいと思います。
では、そろそろ京都の話をしましょうか!
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